●目の前真っ暗
かつての私は、時間を有効に使うどころか、全く時間が守れませんでした。
働いていた会社の皆さん 全員が証人です(^^);
半端じゃないです。
朝きちんと会社に来れるのは週に1日くらい、あとは昼近く。
ひどいときは夕方近くになってから。
同僚からも、「何しにきたの」と言われる始末。
社会人失格です。
それでも、私を置いてくれる会社のため、お客さんのため、懸命に働きました。
しかし手際が悪いのか、段取りが悪いのか、ドタバタしている間に真夜中です。
ふらふらになって、自宅へ戻るとき、私のそばを口笛を吹きながら嬉しそうに
通り過ぎる男性がいました。
『いいなあ、余裕のある人は』
『そういえば、この業界に入った時のKさん、沢山仕事をこなしているわりに
殆ど残業していなかったなぁ。何が違うのだろう?』
『自分はこんな事をやっていて、この先大丈夫なんだろうか?』
やがて、そんな事考えている暇もない程、仕事を抱えるようになっていきます。
遅く帰ると、朝来れないので、会社のそばのカプセルホテルで仮眠をとります。
複数のプロジェクトを抱え、てんてこ舞いをしていたある日の深夜です。
朝の会議資料を作っていましたが、突然目の前が真っ暗になってしまいました。
『ガターン!』
椅子ごとその場に倒れてしまいました。
周りにいた人達は、驚きながらの119番通報です。
このときは、近くの病院に運ばれ、事なきを得ましたが、職場の人達に迷惑を
かけてしまいました。今でも申し訳なく思っています。
点滴を受けながら、考えました。
「このままではいけない、次に倒れたら死ぬかもしれない」
病院からの帰り際、ふと本屋に立ち寄り、何冊かのタイムマネジメントの本を
購入しました。
そして一気に全て読み上げ、いくつかの手法を試してみる事にしたのです。
これらの手法を取り入れてから、全てのプロジェクトがスムーズに管理できる
様になりました。
しかも時間を調整して、次のプレゼン資料を作ったり、新規事業の営業活動を
始めたり、自分でも信じられないくらいの事をこなせる様になりました。
仕事に追われていた自分から、仕事を追う自分に。
先人の知恵には、耳を貸すものですね。
●失敗が成功の種に
できている人には当たり前の事が、
できない人には、理由さえわからないことがあります。
何度も失敗をするのは、私の要領が悪いのかもしれません。
それでも諦めずに解決の糸口を探していると、
ひょんな事から、問題が解決したりします。
2回や3回失敗したところで、『成功するため手法が絞り込まれた』程度に
思っておけばよいでしょう。
始めからうまく出来てしまうと、出来た理由がわからないものです。
出来ない人に どうすれば良いか聞かれても、答える事ができません。